妊孕性温存がはじまりました

2021/07/07

乳がん 妊孕性温存


乳がん告知から約1ヶ月。
ようやく治療方針が決まり、まずは妊孕性温存に向けての治療が始まりました。

卵子凍結の説明を受けたときの記事はこちら。

妊孕性温存の話を聞いてきた

がんの治療のなかで 「妊孕性温存(にんようせいおんぞん)」 というもの勧められたので、産婦人科に話を聞きに行ってきました...

catssilvervine.blogspot.com

まだはじまったばかりですが、近況を残しておきます。
病院やがん、卵巣の状態によって細かいところが変わると思うので、一例として見てください。


おさらい:妊孕性温存とは

↑の記事に当時わかっていたことは書いているのですが、ざっくり言うと

抗がん剤治療の影響で自然妊娠ができなくなる可能性があるため、それに備えて、あらかじめ卵子を採取して、凍結保存しておく、というものです。

まずは卵巣で卵子を育てることからはじめます。
普通、一度にひとつの卵子が育つのですが、凍結保存をする場合、なるべく多く育つように刺激をします。

なるべく多く育てるのは、ひとつの凍結した卵子で妊娠できる確率が決して高くはないからです。
それにはいろんな理由があるのですが割愛。
数が多ければ、それだけ妊娠に結びつく可能性も高くなるので、なるべく多く育てます。

卵巣で卵子が育ったところで、採取。
凍結保存をします。

そして妊娠を望むときに自然妊娠ができない状態だった場合、凍結していた卵子を解凍して使います。

全体の流れとしてはこんな感じ。

今日までのこと

初日のこと

やると決まったらなるべく早く治療をはじめます
後ろに続くがんの治療に、影響が無いようにするためです。

初日は採血をして、身体の状態を確かめます。
私が行っている病院の場合は、採血してしばらく待ったくらいで結果が出ました。
病院内でつぶせるくらいの時間です。

エコーの検査もありました。

それらの結果をもとに、卵巣を刺激する注射をします。

診察としてはこれで終わり。

薬を処方されるので、薬局によって帰ります。
薬はレトロゾール錠というもので、エストロゲンの増加を抑えるものです。

卵子をたくさん育てる場合、ひとつを育てる場合と比較して、多くエストロゲンが分泌されます。
このエストロゲンの増加が、乳がんに悪影響を与えるリスクが無くはないらしいです。

「リスクが無くはない」としか書けないのは、卵子凍結が新しい治療法であり、十分なデータが無いため。
このリスクを懸念して、卵子凍結をしないという選択をする人もいます。

薬で完璧に抑えられるものではないですが、ある程度抑えるために薬を服用します。

2日目以降

私の場合、注射を打つために毎日病院に通うことになりました。
これだけでもけっこうめんどくさいです。

どうしてもお仕事の時間とかぶってしまうので、私は早退して病院に行っています。
(ちょっと嬉しい)

注射は、なんというか、痛いです。
二の腕に刺されるんですが、針自体は細いらしく、刺す瞬間は大したことないんです。
そこから液体を入れていくのが地味に痛い。
我慢はできるけど痛いです。

あとは処方された薬を飲んでいるくらい。

特に副作用的なものは、今のところ感じていないです。
仕事を早退する以外の日常生活への支障は無いですね。

自己注射について

どうしても病院に通うのが大変だという人は、自分で注射を打つという手段もあります
免許が無くても自分で注射できるキットがあるようです。

メリットは、病院まで通う時間を節約できることと、好きな時間に打てること。

デメリットは費用的な負担が上がること。
数万円違うと言われました。
私は費用を抑えたくて病院に通うことにしました。

あとは自分で自分の身体に針を刺すのが怖い、かもしれない。
自分でピアス開けてた時代もあったのでやれば慣れるとは思いますが。


今のところはそんな感じです。

一旦1週間くらい注射を続けて、そこから細かく診察をしていくようです。
また続きも記事にしていきます。



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